設定ファイル 【configuration file】 コンフィグファイル / configファイル
概要
設定ファイル(configuration file)とは、ソフトウェアの動作設定が記録されたファイル。特に、利用者が設定を変更できる場合に、現在の設定値を次回の起動時に適用できるよう保管しておくために作成・編集されるファイル。ソフトウェアは初回起動時には開発者が指定した初期設定で動作するが、動作モードや各種のパラメータ、利用者ごとに異なる情報などを指定・入力し、以降の動作に反映させることができるようになっている場合がある。
そのような設定情報を保管するために作成されるのが設定ファイルで、実行環境のストレージ上の決まった場所に決まった名前で作成される。実行ファイルのある場所に作成する場合と、様々なソフトウェアの設定ファイルを集積するためのディレクトリを用意する場合、利用者アカウントごとに作成されるユーザーディレクトリ内に利用者ごとに作成する場合などがある。
ファイル名はソフトウェアによって様々だが、プログラムが設定ファイルとして容易に認識できるように、開発時にあらかじめ決定した名前や、特定の規則性に則って命名されたファイル名を用いることが多い。
「config」「setting」「init」「rc」などを含む名前にすることが多く、拡張子(ファイル名の末尾)は「.cfg」「.ini」「.conf」などとすることが多い。LinuxなどのUNIX系OSでは慣用的にドット(.)で始まるファイル名(ドットファイル)が用いられることも多い。
データ形式や設定項目の名前や値といった仕様もソフトウェアごとにまちまちだが、容易に表示や編集が可能なテキスト形式を採用するものが多い。1行1項目のプレーンテキスト形式や、XML、JSON、YAMLなどデータを構造化して記述できるテキストベースの形式がよく用いられる。ファイル拡張子もデータ形式に応じて「.txt」「.xml」「.json」「.yml」のようにすることも多い。
(2021.12.5更新)