システム管理者 【system administrator】 システムアドミニストレータ / シスアド

概要

システム管理者(system administrator)とは、企業などの職掌の一つで、情報システムの管理や運用、利用者へのサポートなどの業務を行うもの。俗に「シス管」と略されることがある。

システムを構成する機材やソフトウェアの手配や設置、初期設定などの導入作業、稼働開始後の監視や運用、点検や消耗品交換などの日常的なメンテナンス、故障などが発生した際の原因究明や復旧、利用者からの問い合わせや要望の受付などの業務を行う。

コンピュータシステム(のオペレーティングシステム)上で強い権限を持つ管理者アカウントを与えられ、他のユーザーアカウントの作成や削除、アクセス権の設定、セキュリティ設定の入力や変更、重要なプログラムやデータへのアクセスを行うことができる。

組織内では情報システム部門に所属し、システムの企画や開発、更新などの業務を兼ねる場合もある。日本の大企業や官公庁などでは伝統的にシステムの開発業務を専門の事業者に丸ごと発注する慣行があるため、システム部門の主業務は外注先に対する窓口業務と導入後のシステム管理となることが多い。

このような事情から、「社内SE」(社内システムエンジニアの略)をシステム管理者と同義のように扱うことも多い。また、中小企業などではシステム管理者の業務が他の職掌と兼務だったり、専任が一人しかいないことも少なくないと言われる(いわゆる「一人情シス」問題)。

(2023.2.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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