ワークフローシステム 【workflow management system】

ワークフローシステムとは、組織内の特定の業務の流れを情報化し、コンピュータシステムで状態の管理を行えるようにしたもの。主に書類の作成や回覧など情報の流れを扱う業務で導入される。
ワークフローシステムのイメージ画像

従来は主に紙の書類を担当者間や部署間で回覧したり、決済者が押印するなどして行っていた起票、申請、決裁、稟議などの手続きを情報システム上にソフトウェアの機能として再現し、電子的な手段で実施できるようにする。

システム上に業務を構成する手順を定義し、これに沿ってそれぞれの担当者が必要な情報の入力を行うと、各工程で適切な管理者への回覧や手続きの要求が行われ、承認が入力されると次のプロセスへ自動的に進行する。

各段階の決裁権者への問い合わせ業務が自動化されるため業務の迅速化が見込めるほか、各業務に関与すべき役職や部署および役割の明確化、進捗や現況の可視化、検索性や保存性の向上、記録保全による法令遵守内部統制の強化、ペーパーレス化によるコスト削減や省資源化などが期待できる。

(2024.4.14更新)

他の用語辞典による「ワークフローシステム」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ワークフローシステム」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平31春 問2】 グループウェアの機能を利用した事例のうち、ワークフロー管理機能を活用したものとして、最も適切なものはどれか。
平25春 問12】 社内の決裁申請手続の迅速化と省力化を狙いとして導入するシステムはどれか。
平22秋 問6】 ワークフローシステムの活用事例として、最も適切なものはどれか。

▼ 基本情報技術者試験
平27春 問63】 ワークフローシステムを用いて業務改善を行ったとき,期待できる効果として適切なものはどれか。