UNIXサーバ 【UNIX server】 UNIX系サーバ
概要
UNIXサーバ(UNIX server)とは、ネットワークを通じて外部にデータや機能を提供するサーバコンピュータのうち、いわゆるUNIX系のオペレーティングシステム(OS)で稼働するもののこと。狭義には、大手コンピュータメーカーが開発・販売している、独自仕様の業務用コンピュータと、その機種向けに同じメーカーが開発したUNIX系OS(商用UNIX)を組み合わせたサーバを指す。
米IBM社のAIXサーバや、米HPE(旧ヒューレットパッカード)社のHP-UXサーバ、米オラクル(Oracle/旧サンマイクロシステムズ)社のSolarisサーバなどがよく知られる。
当初はマイクロプロセッサ(CPU/MPU)も独自設計とするメーカーが多く、AIXであればPOWER系プロセッサ、HP-UXであればPA-RISC系、SolarisであればSPARC系といったようにCPUとOSがセットになっていたが、2000年代以降は米インテル(Intel)社のx86系プロセッサへの移植が進み、独自CPU採用のサーバ製品は主流ではなくなっている。
広義には、x86系プロセッサを搭載したサーバコンピュータ(IAサーバ/PCサーバ)に、LinuxやFreeBSDなどオープンソースのUNIX互換OSを組み合わせたサーバを含む。
WindowsサーバやメインフレームなどUNIX系とはまったく異なる製品カテゴリーと対比する文脈などでこのような用法が見られるが、前記の商用OS製品群は「UNIX」商標を掲げるライセンスを正規に取得している(がLinux等はそうではない)ため、フリーの「UNIX風」OSで動作するものまで「UNIXサーバ」に含める用法は誤りであるとする主張もある。
(2020.3.14更新)