システムファイル 【system file】
概要
システムファイル(system file)とは、コンピュータのストレージ(外部記憶装置)に保存されているファイルのうち、OS(オペレーティングシステム)の動作に必要不可欠なもの。通常はOSの起動ドライブ/パーティション内のシステムフォルダなど特定の場所に集められている。OSを構成するプログラムファイルやライブラリファイル、設定ファイル、データファイルなどが該当し、コンピュータへのOSの導入(インストール)時にストレージに書き込まれる。接続された周辺機器などを制御するためのデバイスドライバなどは、機器の導入・接続時にシステムファイル群の一部に追加されることが多い。
システムファイルの中には内容が破損・改変されたり本来の位置から移動するとOSの動作に支障をきたすものがあるため、利用者やアプリケーションソフトが不用意に上書きや移動、削除などをできないよう隠し属性が設定されたり管理者権限以外での操作を禁じたりしている場合もある。
近年では多くのOSでインターネットなどを通じて新しいシステムファイルを配信する仕組みが整えられており、発売後に発見された不具合や保安上の脆弱性を修正したり、機能や性能、安定性を向上させたりしている。
(2018.3.13更新)