インターオペラビリティ 【interoperability】 相互運用性
概要
インターオペラビリティ(interoperability)とは、複数の異なるものを接続したり組み合わせて使用したときに、きちんと全体として正しく動作すること。また、その度合い。ITの分野では、機器やソフトウェア、システムなどが、共通の仕様やデータ形式、伝送手順などに対応しており、互いに相手にデータを伝達したり、機能を呼び出して使用したりできることを意味する。IT以外の分野では、組織や制度などについて組み合わせたり連携したりできることを表すことがある。
互換性/コンパチビリティとの違い
異なる二つのものが共通の仕様などに対応しており、一方を他方に置き換えても同じように機能することを「互換性」(compatibility:コンパチビリティ)という。例えば、A社のCPUをB社のCPUに置き換えても同じソフトウェアが動作することを、両製品には互換性があるという。
これは二者と外部との関係性について表した概念であり、A社のCPUとソフトウェア、あるいはB社のCPUとソフトウェアを組み合わせて使用できることはインターオペラビリティとなるが、慣用的に「A社のCPUとこのソフトウェアは互換性がある」といったように表現することがある。
接続性/コネクティビティとの違い
通信の分野では、二つの機器が同じ通信路を介して相互に通信できることや、複数の機器が同じネットワークに参加して相互に通信できることをインターオペラビリティというが、これを「接続性」(connectivity:コネクティビティ)あるいは「相互接続性」(interconnectivity)という用語で表すこともある。通信の文脈ではほぼ同義語のように用いられる。
(2024.2.1更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 国立国会図書館 調査及び立法考査局「ドイツにおける行政の電子化推進の体制と課題」(PDFファイル)にて引用 (2021年7月)