メモリ使用量 【メモリ使用率】 memory usage / memory utilization

概要

メモリ使用量(メモリ使用率)とは、コンピュータに搭載されたメインメモリ(RAM)のうち、実行中のプログラムが占有している領域の記憶容量。全容量に対する割合(パーセンテージ)で表したものは「メモリ使用率」という。

コンピュータ処理装置CPU)がプログラム実行し、データを処理するには、プログラムを構成する命令コードや処理対象のデータメインメモリ上に記録しておく必要がある。そのために現在実行状態にあるプログラムが占有しているメモリの容量をメモリ使用量という。

コンピュータに搭載されているメモリ装置の合計容量を超えてプログラムデータを置くことはできないが、現代のコンピュータオペレーティングシステムOS)の多くは「仮想メモリ」方式を採用しており、ストレージ容量の一部も一定の制約のもと、メモリ装置の延長として利用できるようになっている。

このため、OSメモリ容量として認識するデータ量は物理的なメモリ装置の容量より多くなることがあり、その分多くのプログラムデータを記録することができる。ただし、ストレージ上の領域に実際にアクセスするためには物理メモリ装置との間で内容の交換(スワップあるいはページング)をう必要があるため、容量いっぱいにプログラムを配置すると頻繁に入れ替え処理が起こり極端に性能が低下することがある(スラッシング現象)。

メモリOSによって管理されるため、OSには現在のメモリ使用量を表示する機能が用意されていることが多い。Windowsでは「Windowsタスクマネージャ」などで、macOSでは「アクティビティモニタ」(Activity Monitor)などで、LinuxなどのUNIX系OSでは「freeコマンド」「topコマンド」「psコマンド」などでメモリ使用量や各プログラムの占有容量を知ることができる。

(2022.3.10更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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