ライフサイクル【life cycle】
概要
ライフサイクルとは、ある対象が誕生または発生してから、その役割を終えて消滅または廃棄されるまでの全過程のこと。転じて、その過程をいくつかの段階(フェーズ)に分けて把握・管理する手法を指すこともある。製品やプロジェクト、ソフトウェア、顧客関係など、様々な対象にこの概念が適用される。

もとは生物学の用語であり、生命体が誕生し、成長・成熟を経て次世代を残すまでの過程を一つの周期として円環状に整理したものを指す。この考え方がビジネスや工学など他分野にも応用され、ある対象の発生から消滅までの時間的な経過と、各段階における状態の変化を体系的に捉えるための枠組みとして広く用いられるようになった。
ビジネス・経済の分野では、製品が市場に投入されてから衰退するまでの売上・利益の変遷を「製品ライフサイクル」と呼ぶ。これは一般に導入期・成長期・成熟期・衰退期の4段階に分類される。他にも、プロジェクトの立ち上げから終結までを扱う「プロジェクトライフサイクル」や、消費者が企業との接点を持ってから離脱するまでの関係性を捉える「顧客ライフサイクル」などがある。
IT分野では、ソフトウェアの要件定義から開発・テスト・運用・保守・廃止までの流れを「ソフトウェア開発ライフサイクル」(SDLC:Software Development Life Cycle)と呼ぶ。開発作業そのものに留まらず、運用開始後の保守や機能改善、廃止までを含めて管理対象とする考え方である。また、サーバやパソコンなどの機器が調達されてから廃棄されるまでを表す「IT資産ライフサイクル」、データの発生から消去までを管理する「データライフサイクル」という語も広まっている。
ハードウェア製品では、企画・製造から販売・保守・廃棄までを含めてライフサイクルとして扱うことがある。環境負荷の評価や資源の有効利用の観点から、製造から廃棄までの全期間を対象とする「ライフサイクルアセスメント」の考え方も、製造業を中心に利用されている。
(2026.6.4更新)
関連用語
他の辞典等による「ライフサイクル」の解説 (外部サイト)
本ページを参照・引用している文書・論文など (外部サイト)
- 経済産業省 中国経済産業局「中小企業 IT/IoT導入ロードマップ
」(PDFファイル)にて引用 (2018年2月)