コールドブート 【cold boot】 コールドスタート / cold start / 初期プログラムロード

概要

コールドブート(cold boot)とは、コンピュータの電源が完全に切れた状態から起動すること。再起動の場合は「コールドリブート」「コールドリセット」などという場合もある。

通常のコンピュータの起動プロセスをゼロからすべて行う起動方法で、BIOSやUEFIによるメインメモリ(RAM)や各装置のチェックや初期化、OSのストレージ(外部記憶装置)からの読み込みと起動などを行う。

一方、ソフトウェアの操作による再起動などの場合、主にハードウェアのチェックなど初期段階のプロセスを飛ばしてOSの起動から行う高速な起動方法もあり、「ウォームブート」(ウォームスタート/ウォームリブート/ウォームリスタート/ホットブート/ホットリブート/ホットスタート/ホットリスタート)などと呼ばれる。

かつては電源を落として起動すると必ずコールドブートされたが、最近のWindowsなどでは初期状態ではOSの「電源を切る」操作がOSを終了するだけで停止状態となり、再び電源ボタンなどを押して起動するとウォームブートされる(高速スタートアップ)場合がある。その場合、以前はウォームブート動作であることが多かった「再起動」操作が逆に完全に初期状態から起動するコールドブートとなっている。

(2018.8.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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