エクスクラメーションマーク 【exclamation mark】 ! / 感嘆符 / ビックリマーク
概要
エクスクラメーションマーク(exclamation mark)とは、記号文字の一つで、縦棒と点を縦に並べた「!」のこと。欧文の文中で文字と並べて使用する記号(約物)の一つで、主に強調や驚愕を表すために文末で用いられる。看板や標識などで単独で注意喚起や危険を意味する記号として用いられることもある。欧米の言語では、感嘆文の文末や、驚き、怒り、叫びなど強い調子で発する台詞の末尾などでピリオド(.)に代えて使用する。ドイツ語では命令文の文末にも用いる。スペイン語では文末に感嘆符が付く文は文頭を逆感嘆符(¡)で始める。
日本語でもほぼ同じ用途で定着しており、主に台詞や口語体の文章で用いられる。漫画などでは文末ではなく「!」と単独で表記して驚きや衝撃を表す符号として使われることがある。道路標識や特定分野のピクトグラムなどでも、注意や警告、危険などを示す記号の一部として用いられることがある。
文字コード標準のASCIIでは33番(16進数で21)が割り当てられ、標準的な配列の日本語キーボードでは文字領域の左上にある「! 1 ぬ」と書かれたキーをShiftキーを押しながら打鍵することで入力できる。日本語文字コードに由来する全角文字「!」も用意されている。
数学では階乗を表す記号として知られる。階乗とは自然数nについて1からnまでのすべての整数を乗算したもので、「4!」と書けば「4×3×2×1」の意味になる。プログラミングなどでは、C言語やその記法を受け継ぐ多くの言語で否定(NOT)を意味する記号として用いられる。条件式などで「!x」は「xではない」(論理否定)を、「x!=y」は「xとyが等しくない」(不等号)を表す。
(2025.8.6更新)