MIS 【Management Information System】 経営情報システム
概要
MIS(Management Information System)とは、企業の情報システムの類型および利用形態を表す用語の一つで、システムに蓄積された情報を集計、出力して経営者や管理者の意思決定に役立てようとするもの。1960年代に提唱された考え方。1950年代までのコンピュータシステムが手作業で行なっていた計算やデータ処理などを単に機械化、効率化するためだけに利用されていたのに対し、MISでは処理の過程で入力・記録されたデータを抽出・集計し、経営管理や経営判断に役立てることを目指した。
現場の作業のためではなく経営判断のための情報システムというコンセプトは当時としては斬新で期待を集めたが、現実には現代のような系統だったデータベースシステムや集計・分析システムなどはまだ存在しなかった。
また、装置に記録できるデータ容量も極わずか(大量のデータを記録するには高いコストがかかる)であり、当時のコンピュータにはディスプレイ装置も図表の描画機能もないため、紙面に記号や数値が並んだ出力結果を読み解かなければならないなど、使い勝手や機能面の課題が多すぎた。
MISそのものはあまり成功とは言えない結果に終わったが、MISの理念を継承し、情報システムによるデータの記録・分析を意思決定に役立てようとする模索はその後も続き、1970年代には「DSS」(Decision Support System:意思決定支援システム)、1980年代には「SIS」(Strategic Information System:戦略情報システム)などの概念が生まれた。
(2024.1.13更新)