ファーストフィット方式 【first-fit algorithm】

概要

ファーストフィット方式（first-fit algorithm）とは、オペレーティングシステム(OS)が実行中のプログラムに空きメモリ領域を割り当てる方式の一つで、条件を満たす領域を先頭から探していき最初に見つかったものを割り当てる方式。

OSの管理するメモリ領域はプログラムからの要求に応じて割り当てと解放を繰り返すうち次第に断片化されるが、ファーストフィット方式ではメモリアドレスの小さい（下位の）領域から順に空き容量を調べ、最初に見つかった割り当て可能な領域を提供する。

すべての領域を探索しなくて良いためメモリ割り当てにかかる時間が少なくて済む利点がある。下位アドレスの領域ほど頻繁に利用され、小さな割り当て領域が下位側に集中するため、上位アドレスに比較的大きな空き領域が残る傾向がある。

これに対し、条件を満たす領域の中で最も小さな領域から割り当てる方式を「ベストフィット方式」、最も大きな領域から割り当てる方式を「ワーストフィット方式」という。

(2023.3.22更新)
この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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