セキュアFAT
「ファットクライアント」(fat client)とは企業や官公庁などの情報システムで利用者が操作する端末として、単体でも使用できるパソコンなどの高機能なコンピュータを使用するもので、単体では動作しないか機能が制約される「シンクライアント」(thin client)と対比される。
ファットクライアントは独自のオペレーティングシステム(OS)やストレージ、USB端子を持つなど高機能であるため、機能やデータをサーバ側で集中管理できるシンクライアントに比べ情報漏洩などのリスクが高いとされてきた。
セキュアFATはファットクライアントに業務システムを扱うためのセキュリティ対策を行い、シンクライアントに遜色ない安全を確保する仕組みである。具体的な要件が厳密に定義されているわけではないが、UEM(統合エンドポイント管理)などによるサーバ側からの遠隔管理、秘密分散技術などによる紛失・漏洩対策などが適用されることが多い。
(2023.12.22更新)