セキュアFAT

概要

セキュアFATとは、企業などの情報システム端末としてパソコンなどを用いるファットクライアントのうち、セキュリティを強化して安全性を高めたもの。

ファットクライアント」(fat client)とは企業や官公庁などの情報システム利用者が操作する端末として、単体でも使用できるパソコンなどの高機能なコンピュータを使用するもので、単体では動作しないか機能が制約される「シンクライアント」(thin client)と対比される。

ファットクライアントは独自のオペレーティングシステムOS)やストレージUSB端子を持つなど高機能であるため、機能やデータサーバ側で集中管理できるシンクライアントに比べ情報漏洩などのリスクが高いとされてきた。

セキュアFATはファットクライアントに業務システムを扱うためのセキュリティ対策をい、シンクライアントに遜色ない安全を確保する仕組みである。具体的な要件が厳密に定義されているわけではないが、UEM統合エンドポイント管理)などによるサーバ側からの遠隔管理、秘密分散技術などによる紛失・漏洩対策などが適用されることが多い。

(2023.12.22更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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