読み方 : システムうんよう

システム運用【IT operation】

システム運用とは?

企業などで情報システムが本来の能力を発揮し続けられるよう監視や管理、保守などを継続的に行うこと。システムの開発、導入が完了し、本稼働を開始した後、永続的な業務として行われる。

システムを構成するコンピュータネットワーク、ソフトウェアなどの状態を常に記録し、異状や障害、不正、およびその徴候が無いかを常に監視する。データの複製保管(バックアップ)やソフトウェアの更新(アップデート)など、定期的に必要な保守作業も行う。

サービスの提供を妨げるシステム障害や外部からの攻撃などの事象が発生した場合には、監視システムや利用者の報告などによる事象の検知、原因究明や被害状況の把握、被害拡大を防止する応急処置の実施、関係者への連絡や調整、原状への復旧や再発防止のための対策などを行う。

また、システムの利用者(従業員)からの問い合わせや要望の受付、トラブル対応、システムに関する利用案内や変更点の告知など、社内の他部門に対する情報システム関連の窓口となるユーザーサポート、サービスデスクヘルプデスク)業務も重要である。

システム運用業務は社内の情報システム部門が担当することが多いが、定型的な業務を中心に外部の専門の事業者に委託(アウトソーシング)する場合もある。大企業などで、独自システムの開発を一括してシステムインテグレータSIer)などの専門事業者に発注している場合は、同じ事業者に引き続き運用業務を委託する例も多く見られる。

🔰よくある質問

  • システム運用とは何をする仕事ですか?
    システム運用とは、稼働中のシステムを安定して使い続けられるように管理する仕事です。監視、障害対応、バックアップアカウント管理、更新作業、問い合わせ対応などを行い、利用者が日常業務を止めずに使える状態を保ちます。
  • システム運用とシステム保守の違いは何ですか?
    システム運用は稼働中のシステムを正常に動かし続けるための日常的な管理業務を指します。システム保守はソフトウェアのバグ修正、機能改善、法制度変更への対応など、システム自体に変更を加える作業を指します。両者は密接に関連しており、一体的に担当する場合も多いです。
  • システム運用ではどんなトラブルに対応しますか?
    代表的なものには、サーバ停止、性能低下、ネットワーク障害、ログイン不具合、印刷や連携処理の失敗などがあります。原因は機器故障だけでなく、設定ミス、負荷増大、更新の影響など様々で、原因の切り分けと迅速な対応が重要です。
  • インシデントとは何ですか?どう対応しますか?
    インシデントとはシステムの障害や予期しない動作など、サービスに影響を与える事象のことです。発生時は影響範囲の特定、原因調査、暫定対応、恒久対応の順に対処するのが一般的で、対応後は再発防止策をまとめた報告書を作成することが推奨されています。
  • SLAとは何ですか?
    SLAService Level Agreement)とは、システムやサービスの提供者と利用者の間で合意した品質基準を定めた契約のことです。稼働率・障害発生時の復旧目標時間・サポート対応時間などが具体的な数値で取り決められ、運用品質の基準として機能します。

システム運用の用語一覧

他の辞典等による「システム運用」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。