エコー 【echo】

概要

エコー(echo)とは、反響(する)、こだま(する)、やまびこ、おうむ返し(にする)、真似(する)、などの意味を持つ英単語。

コンピュータの操作画面で、利用者キーボードなどから入力した文字列を画面などに表示することをエコーという。転じて、OSコマンドなどに、指定した文字列を画面などに出力する “echo” 命令が用意されていることがある。

ターミナルソフトなどでネットワークを介して遠隔のコンピュータを操作する場合、接続先が入力文字列を「おうむ返し」に送り返してくることを「エコーバック」(リモートエコー)という。エコーバックが無効な場合に、ターミナルソフト側で入力を表示することを「ローカルエコー」という。

通信や音響の分野では、電波や音波が物体の反射などで複数の経路を通って受信側に到達し、それぞれ到達時間が異なるために遅れて届いた信号が本来の信号に合成されて雑音となってしまう現象(または、遅れて届いた信号)をエコーという。

ネットワークの分野では、相手と通信可能かどうかを確かめるためにわれる短いデータのやり取りをエコーということがある。何らかのデータを伝送するためではなく、到達性の確認自体が目的であるようなものを指し、一方からもう一方への問い合わせを「エコー要求」(echo request)、問い合わせを受信したことを伝える返答を「エコー応答」(echo response)という。

(2022.5.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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