ハイバネーション 【hibernation】 休止状態 / STD / Suspend To Disk / ハイバネ
概要
ハイバネーション(hibernation)とは、コンピュータの実行状態を保存して電源を切り、次に起動したときに迅速に休止前の状態を再現する機能。復帰動作のことを「レジューム」(resume)という。メモリ上の内容を丸ごとストレージ(外部記憶装置)に退避し、電源を切る。次回の起動時は通常の起動プロセスをスキップし、退避しておいた内容をメモリに書き戻して迅速に動作を再開する。電源を落としたときと同じように電力消費をほぼゼロに抑えることができるが、通常の電源断・起動より高速で、稼働中のアプリケーションソフトも終了させなくて済む。
これに対し、メモリの通電を維持したまま他の給電を切り一旦休止する方式を「サスペンド」(suspend/STR:Suspend-To-RAM)あるいは「スタンバイ」という。サスペンドの方が高速に停止・再開できるが、電力はある程度消費し続けるため、バッテリー駆動機器で長時間停止状態にしておくためにはハイバネーションを利用する必要がある。
Windows Vista以降では両者を組み合わせ、当初はサスペンドし、一定時間経過かバッテリー残量低下により自動的にハイバネーションに移行する「ハイブリッドスリープ」(メニュー上の表示は「スリープ」)が標準動作となっている。
(2018.3.13更新)