オンライン処理 【online processing】 オンラインシステム / online system
概要
オンライン処理(online processing)とは、コンピュータシステムの処理方式の一種で、端末が通信回線などを通じてコンピュータ本体に接続し、処理要求が発生した時点で即座に送信する方式。主に大企業や官公庁の業務などで用いられる大型汎用機(メインフレーム)システムの分野で用いられる概念で、利用者が操作する端末などに処理要求のデータが投入されると、回線を通じて直ちにホストへ送信される。
その後、即座に処理を実行・完了して結果を送り返す方式を「オンラインリアルタイム処理」(online realtime)という。金融機関のATM(現金自動預払機)における取引などがこの方式で実現される。
また、オンライン処理用のシステムを用いてデータ処理を実施するが、処理要求の投入はファイルなどに記録して定期的にまとめて行う方式を「センターカット」「オンラインバッチ」などという。
一方、処理要求を端末側で記憶装置などに一定期間あるいは一定のデータ量だけ蓄積し、ホストのある施設に運搬して処理を実施する方式を「オフライン処理」「オフラインシステム」という。決まった周期や日時で定期的にまとめて処理をすることから「バッチ処理」とも呼ばれる。
(2020.4.11更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 経済産業省 中国経済産業局「平成29年度中国地域の中堅・中小企業におけるIoT導入促進調査 報告書」(PDFファイル)にて引用 (2008年2月)