Webシステム【web system】ウェブシステムWeb系システムウェブ系システム
概要
Webシステム(web system)とは、情報システムのWeb技術を用いて実装したもの。WebサーバやWebブラウザ、HTTP、HTML、JavaScriptなどのWeb技術を組み合わせてシステムを構成する。クライアントサーバ方式の一種で、Webサーバがデータの保存や処理を行い、利用者がWebクライアント(通常はWebブラウザ)でサーバにアクセスし、データの閲覧や操作を行う。データはサーバ側で管理され、ブラウザさえあればどこからでも利用できる。
サーバとクライアントの間の通信方式(プロトコル)にはHTTPやHTTPSを、操作画面の構成にはHTMLやCSS、JavaScriptなどを用いる。インターネット上で標準的に用いられているWeb関連技術や開発ツールなどをそのまま流用することができ、ゼロからこれらの技術仕様や実装を設計・開発しなくて良いという利点がある。
また、WebサーバやWebブラウザをはじめ、WebアプリケーションフレームワークやJavaScriptライブラリなど多くのオープンソースソフトウェアや無償配布のソフトウェアを活用することができ、コスト低減や開発期間の短縮が期待できる。
特に、Webブラウザはほとんどの企業や家庭で導入されて日常的に利用されており、専用のクライアントソフトを端末に導入したり操作法に習熟する必要がないため、一般消費者向けのネットサービスなどで特に強い優位性となる。
ただし、Web技術はもともと静的な文書をページ単位で記述・伝送・閲覧することを想定したシステムとして始まったため、ネイティブアプリケーションのように端末の機能をフルに活用できるわけではなく、用途によっては専用システムを開発する場合に比べて機能や性能に大きな制約が生じることがある。
(2024.2.14更新)
関連用語
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 東京都昭島市「第二期昭島市情報化推進計画」にて引用 (2016年5月)