ストコン【ストアコンピュータ】store computer
別名 :ストアコントローラ/store controller
ストコンとは?

主にスーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店といった小売業の現場で使われてきたシステムである。1970年代から80年代にかけて、バーコードによる商品管理とPOS(販売時点情報管理)システムの普及とともに広まった。
ストコンは、レジとして用いられるPOS端末、バーコードリーダー、電子決済端末、キッチンプリンタ、顧客表示装置などと通信し、各機器から送られてくるデータを一元的に処理する。販売時にPOS端末から送信された情報は、ストコン内部のデータベースに記録され、売上集計や在庫数の減算、販売履歴の保存などが行われる。
複数のレジが同時に稼働する環境でも、商品マスタや価格情報をストコンによって共通化することで、店舗内で統一された運用が可能になる。値引き設定や税率変更などの情報をストコン側で管理し、各POS端末へ配信する仕組みも採用される。仕入れや発注の業務と連動させることで、在庫が一定水準を下回った商品を自動的に補充する仕組みを構築している店舗もある。
チェーン店の場合、ストコンは本部システムとの通信機能を備えることが多い。店舗で蓄積された売上データや在庫情報は定期的に本部へ送信され、経営分析や発注処理に利用される。本部からは商品マスタの更新、価格改定、キャンペーン情報などが配信され、ストコンが受信した後に店舗内の端末へ反映される。
ハードウェアとしては、専用サーバや産業用パソコンが用いられ、長時間連続稼働を前提とした構成となる。店舗内の事務室やバックヤードに設置されることが多く、POS端末の監視、ログ管理、機器の状態確認などの機能も備える。近年では、クラウド型POSの普及により、ストコンを廃止して同様の機能を持つクラウドサービスで置き換える動きも見られる。