ブログ 【blog】 ウェブログ / weblog
概要
ブログ(blog)とは、個人や数人のグループで運営され、投稿された記事を主に時系列に表示する日記的なWebサイトの総称。“web” と “log”(日誌)を一語に綴った“weblog”(ウェブログ)を略したもの。運営者のことは「ブロガー」(blogger)という。いわゆる日記的な内容(行動記録や身辺雑記など)を掲載する場合と、自らの社会的地位や専門分野などに根ざして時事の事柄などについてコメントしたり分析したりする内容を掲載する場合がある。また、企業や公的機関などが情報の告知手段として利用することもあり(公式ブログ)、その場合はその機関が広く周知したい情報や公式見解などが掲載内容となる。
主な機能
開設・運営は専門のソフトウェアやネットサービス(ブログサービス)によって行なうことが多い。記事を執筆・編集・投稿するための機能や、投稿された文章や画像などを雛形(テンプレート)に流し込んでWebページとして生成・公開する機能、時系列や分類ごとに記事一覧を自動生成する機能、記事に一意の永続的なURL(パーマリンク)を割り当てる機能などを提供する。
また、多くのブログには読者が記事にコメントを投稿して掲載できる掲示板的な機能が用意されており、読者との対話や読者間の交流が可能となっている。別のブログの関連記事へリンクして相手の記事に自分の記事への逆リンクを掲載する「トラックバック」(trackback)という機能もあり、興味や話題ごとに著者同士や著者と読者によるコミュニティが形成されている。
主な内容
芸能人や著名人のブログは従来の日記のように個人の行動の記録や仕事に関する告知や宣伝、日々感じたことなどが掲載されることが多いが、無名の一般人が時事問題や専門的な話題に関して独自の情報や分析、議論などを掲載するブログもある。トラックバックなどの機能を利用してブログ間で特定の話題で議論や論争が生じることもある。
また、身の回りで見つけた珍しい物や、自身や周囲に起こった珍しいできごと、体験談を紹介するといった記事も多い。大きな事件や事故が起こった際に、地元の人や関係者、目撃者などが自分のブログに知っている情報を掲載することで、メディアを介さずに「生の」情報が流通するという事例も見られる。
派生システム
携帯電話などから利用するものを「モブログ」(moblog/mobile blog)、主に写真などの画像を投稿するものを「フォトログ」(photo blog)、主に動画を投稿するものを「ブイログ」(vlog/videolog)などと呼ぶこともあったが、現在ではこうした細かい区分はほとんど用いられていない。
また、X(旧Twitter)のように数十文字から百数十文字程度の短い文章を頻繁に投稿するスタイルのサービスを「ミニブログ」あるいは「マイクロブログ」(microblog)と呼んでいたが、こうしたサービスは現在ではSNSの一種に分類されるようになっている。
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 福岡県宗像市「第4次宗像市情報化計画」(PDFファイル)にて引用 (2015年3月)
- 立命館大学人間科学研究所「立命館人間科学研究」No.27「東日本大震災後のソーシャルメディアにおける地震予知流言」(PDFファイル)にて引用 (2013年7月)
- 福岡県福岡市「福岡市情報化推進プラン」(PDFファイル)にて引用 (2013年6月)
- 横浜市「横浜市情報化の基本方針 用語解説」(PDFファイル)にて引用 (2011年2月)
- 横浜市総務局「横浜市中期4か年計画」(PDFファイル)にて引用 (2010年9月)
- 立命館大学人間科学研究所「立命館人間科学研究」No.21「東金女児遺棄事件に関するブログ記事の分析」(PDFファイル)にて引用 (2010年7月)
- 全国地域情報化推進協会「ブロードバンド整備マニュアル」(PDFファイル)にて引用 (2007年4月)
- 情報科学技術協会 情報の科学と技術 56巻11号「図書館ブログの運営:『東大薬学図書館にっき』を例として(<特集>図書館とWeb2.0)」(PDFファイル)にて (2006年11月)
- 成城大学「成城コミュニケーション学研究」第5号「『パニック障害』を克服するための - 実践的セルフリサーチ ①」(PDFファイル)にて引用 (2004年3月)