デフォルトアカウント【default account】
デフォルトアカウントとは?
コンピュータシステムやソフトウェアの利用権(アカウント)のうち、利用者が特に操作、指示などしない場合に自動的に選択されるもの。

電子メールクライアントやクラウドサービスなどで複数のアカウントを使い分ける環境では、送信やログインの操作時に明示的な選択を省くと、あらかじめ設定された特定のアカウントが処理を担う。これをデフォルトアカウントと呼ぶ。利用者の操作負荷を軽減し、一貫した動作を担保している。Webブラウザのプロファイル管理機能でも、同様の仕組みで起動時に標準で選択されるプロファイルが決まっている。
システム内部の動作においては、オペレーティングシステム(OS)のバックグラウンドで稼働するデーモンやサービスが、特定の実行主体を必要とする際に、管理者による個別の割り当てがない場合に用いられるアカウントを指すことがある。これは実行アカウントの既定値として機能し、デーモンなどはそのアカウントの持つ権限の範囲内で動作する。
WindowsやLinuxなどに初期状態からシステムに組み込まれている「Administrator」「Guest」「root」といった管理者アカウントやゲストアカウントなどをデフォルトアカウントと呼ぶ例も見られるが、これらは正確には「ビルトインアカウント」(built-in account)という。
ネットワーク機器などでも、出荷時設定(工場出荷状態)で最初から用意されているIDとパスワードの組み合わせをデフォルトアカウントと呼ぶことがある。これらの機器ではパスワードも初期状態で固定値が設定済みであることがあり、そのまま利用している機器を外部から乗っ取る「デフォルトパスワード攻撃」に悪用されることがある。近年ではこれを防ぐため、初回ログイン時の強制的なパスワード変更や、個体ごとに異なるランダムな初期値の割り当てが推奨されている。