リラン【rerun】再実行

概要

リランとは、処理やプログラムを再び実行すること。主に実行中に障害が発生して中断したジョブバッチ処理を、原因を取り除いた上で再度実行する操作を指す。
リランのイメージ画像

企業の基幹システムや業務システムでは、大量のデータを定期的に処理するジョブバッチ処理が広く用いられる。これらの実行中に機器の故障、ネットワーク障害、ソフトウェアの不具合、入力データの異常などが発生すると、処理が途中で停止することがある。このような場合に原因を取り除いた後、停止した処理を再度実行する操作をリランという。

リランを行う際には、データの整合性を保つための制御が必要となる。処理が途中まで完了した状態で単純に最初から実行し直すと、すでに更新済みのデータが二重に処理されるなど、データベースファイルの内容に不整合が生じる恐れがあるためである。

この問題への対処として、代表的な手法が二つある。一つは、処理によって変更されたすべてのデータを実行前の状態に戻す「ロールバック」(rollback)を行い、最初から処理をやり直す方法である。もう一つは、正常に完了した処理はそのまま有効とし、未処理または失敗したデータのみを対象に途中から処理を再開する方法である。後者はチェックポイント機能や再開機能と組み合わせて利用されることが多く、大量データを扱う処理において時間や計算資源の節約に繋がる。

どちらの方式を「リラン」と呼ぶかは、システムの設計や使用する運用管理ソフトウェアの定義によって異なる。最初からの再実行のみをリランと呼び、途中からの再開を「リスタート」、自動的な再試行を「リトライ」と区別する場合もあれば、いずれもリランと総称する場合もある。実際の業務では、運用手順書や製品マニュアルにおける定義を確認することが望ましい。

(2026.6.5更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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