プロセスID 【process ID】 PID / プロセス識別子

概要

プロセスID(process ID)とは、オペレーティング(OS)が現在実行中のプロセスを識別するために割り当てる一意な識別子WindowsUNIX系OSなどで利用される仕組みで、一般的には整数の通し番号が与えられる。

プロセスとはコンピュータメインメモリ上に展開されて実行状態にある命令の流れで、起動された各プログラムは最低でも一つのプロセスを持ち、並列処理などをう場合には複数のプロセスに分かれる場合もある。

プロセスIDはプロセスの起動時にOSによって割り当てられ、OSや他のプロセスがそのプロセスを指定して何らかの働きかけをう際の識別子として用いられる。一つのプログラムが複数のプロセスで動作している場合はプロセスごとにが割り当てられ、同じプログラムを多重起動した場合もそれぞれ異なるが割り当てられる。

多くのシステムでは0から始まる通し番号となっており、0や1はOS中核部の特殊なプロセスを表す番号として固定あるいは予約されていることが多い。上限値まで割り当てられると小さな番号(100、300など)に戻って空いている番号から割り当てられる。

上限値まですべての番号を使い果たすとそれ以上新しいプロセスは起動できなくなる。上限はシステムによって異なり、UNIX系OSでは設定によって上限値を指定することもできる。32ビットOSでは32738より大きな上限値は設定できないことが多い。

(2019.3.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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