VSAM 【Virtual Storage Access Method】 仮想記憶アクセス方式
概要
VSAM(Virtual Storage Access Method)とは、メインフレーム向けオペレーティングシステム(OS)などで用いられる、ストレージ(外部記憶装置)へのデータアクセス方式(ファイル編成法)の一つ。アプリケーションが記憶媒体の物理的な構成を意識することなくデータを読み書きすることができる。VSAMではデータセット(ファイル)にレコード単位でデータを格納し、固定長レコードも可変長レコードも格納することができる。装置としてディスク記憶装置(ハードディスク)を前提としており、シーケンシャルアクセスもランダムアクセスも可能となっている。
アクセス方式として、入力順データセット(ESDS:Entry Sequenced Data Set/順編成ファイルに相当)、キー順データセット(KSDS:Key Sequenced Data Set/索引編成ファイルに相当)、相対レコードデータセット(RRDS:Relative Record Data Set/直接編成ファイルに相当)、線型データセット(LDS:Linear Data Set)が利用可能となっている。
(2020.1.14更新)