読み方 : ブイサム
VSAM【Virtual Storage Access Method】仮想記憶アクセス方式
概要

ディスク上のデータセット(ファイルに相当)にレコード単位でデータを格納し、固定長・可変長いずれのレコードにも対応している。シーケンシャルアクセスとランダムアクセスの両方が可能で、キー値を使って目的のレコードへ直接アクセスできる。これにより、顧客番号や口座番号などを指定した高速検索が実現し、大量データを扱うオンライン処理やバッチ処理で広く利用されている。
データ編成方式として、順編成ファイルに相当する「ESDS」(Entry Sequenced Data Set:入力順データセット)、索引編成ファイルに相当する「KSDS」(Key Sequenced Data Set:キー順データセット)、直接編成ファイルに相当する「RRDS」(Relative Record Data Set:相対レコードデータセット)、「LDS」(Linear Data Set:線型データセット)が利用可能となっている。
業務アプリケーションではCOBOLからVSAMを利用する構成が一般的で、レコード単位のデータ処理との相性がよい。1970年代の開発以来、金融機関の勘定系システムや行政の基幹インフラなど大量トランザクションを処理する現場で使われ続けており、クラウド移行やシステム更改の際にはVSAM形式のデータをリレーショナルデータベースへ変換する作業が行われることも多い。
(2026.5.24更新)