ディスククォータ 【disk quota】 ストレージクォータ / storage quota
概要
ディスククォータ(disk quota)とは、複数の利用者が共用するコンピュータで、一人ずつに割り当てられたストレージ(外部記憶装置)の上限容量。OSの管理機能として提供されるもので、管理者が各ユーザーアカウントやディレクトリごとに自由に使える容量の上限値を設定することができる。ディスククォータの設定が有効な場合、OSが各利用者のストレージ使用量を監視し、利用者が自分のクォータ容量を超えてファイルなどを作成・複製しようとすると、ストレージへの書き込みを拒否して警告メッセージを表示する。
ディスククォータにより使用できる記憶容量を強制的に制限することで、特定の利用者が大きな容量を占有してシステムの動作に支障をきたしたり、他の利用者がファイルを保存できなくなるのを防ぐことができる。
Linuxなどでは上限値としてソフトリミットとハードリミットの二種類を設定できる。ソフトリミットを超えると一定の猶予期間(例えば1週間)が与えられ、期限までにリミット以下に減らさなければ書き込み不可となる。ハードリミットを超えると即座に書き込み不可となる。個々のユーザーだけなくグループ単位で上限を設けることもできる。
Windowsでは各ユーザーに対して設定する上限の他に、フォルダ単位で上限を設けることができる。共有フォルダなどの上限を設定すると、誰がどのくらい書き込んだかに関係なく、そのフォルダ内の容量が上限を超えないように管理される。
(2018.11.7更新)