バッチサーバ【batch server】

概要

バッチサーバとは、企業などの業務システムにおいて、あらかじめ設定されたスケジュールや条件に従い、バッチ処理を自動的に実行するために運用されるサーバ。定期的に必要となるデータ処理のために用意される。
バッチサーバのイメージ画像

バッチ処理とは、一定期間に蓄積されたデータをまとめて一括処理するデータ処理方式である。売上データの集計、給与計算、請求書の生成、データベースのバックアップなどのために行われる。利用者の操作に即座に応答するオンライン処理とは異なり、即時性よりも処理効率が重視され、システム負荷が低い夜間や休日に実行されることが多い。

バッチサーバには、これらの処理を実行するプログラムや実行環境が配置される。「ジョブスケジューラ」「ジョブ管理システム」などと呼ばれる管理システムによって制御され、管理者が指定した日時や条件に従ってジョブが自動起動される。複数のジョブを順序立てて実行する際には「ジョブネット」という管理単位が作成されることもある。

近年では物理サーバとして設置される場合だけでなく、仮想マシンやクラウド上のインスタンスとして構成される場合もある。クラウド環境では、処理の実行時だけサーバインスタンスを起動し、終了後に停止する動的な運用が可能である。かつては日中に蓄積したデータを夜間にまとめて処理する運用が主流であったが、業務のグローバル化や24時間稼働するサービスの普及に伴い、数分から数時間単位で繰り返し処理する「ミニバッチ」の運用形態も広まっている。

(2026.6.5更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。