ESB 【Enterprise Service Bus】 エンタープライズサービスバス

概要

ESB(Enterprise Service Bus)とは、企業などで稼働している様々な種類の情報システムやソフトウェアを連携させる基盤となるミドルウェア。接続されたシステム間でデータを送受信したり、機能を提供あるいは利用したりすることができる。

各システム間がやり取りするデータやサービスを単一の仮想的な通信路で流通させるバス型の構造となっており、各システムが接続の相手方ごとに通信システムなどを用意する必要がない。

データ形式や通信プロトコルにはXMLやSOAPなどのWebサービス標準を利用する製品が多く、Javaや.NETなど特定のプラットフォームや実行環境などを前提とせず様々な種類のシステムを相互接続することができる。

様々なデータ形式やプロトコル通信手順)に対応するため、豊富な変換機能を用意しており、特定の形式に対応するための機能を追加することなども容易な構造になっている。データ転送やサービスの連携は同期あるいは非同期に行われ、目的のシステムまでのルーティングやトランザクション処理などの機能を持つ製品もある。

(2019.6.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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