スワップアウト 【swap-out】 ページアウト / page-out

概要

スワップアウト(swap-out)とは、コンピュータストレージ(外部記憶装置)の一部とメインメモリ(RAM)の延長として利用するメモリスワップ(ページング)において、あるメモリ領域の内容をストレージに書き出してその領域を開放する動作のこと。

メモリスワップではストレージ上に一定の領域を予約しておき、メモリ容量が逼迫してきたら直近に使われていないメモリ領域の内容をストレージに退避させ、物理メモリ側に空き領域を作り出す。退避した内容が必要になったら物理メモリに書き戻してアクセスする。

物理メモリ上に空き領域を作り出すために、あるメモリ領域の記憶内容をストレージ上のスワップ領域に書き出して抹消する操作をスワップアウトあるいはページアウトという。

どの領域を当面不要と判断してスワップアウトするか決定する手順(アルゴリズム)はいくつかあり、最も古く割り当てた順に選択するFIFOFirst-In First-Out)、最後にアクセスされてからの経過時間が長い順(最近使われていない順)に選択するNRU(Not Recently Used)などがよく知られている。

一方、これとは逆に、ストレージ上に退避した内容へのアクセス要求があり、物理メモリ上の領域に書き戻してアクセス可能にする操作のことは「スワップイン」(swap-in)あるいは「ページイン」(page-in)という。

(2020.5.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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