情報システム部門 【IT department】 情シス / システム部門 / IT部門
概要
情報システム部門(IT department)とは、企業などの組織でコンピュータや通信ネットワークなどの情報システム関連の業務や事業を管掌する部署。組織全体の中では総務部門の一部に位置付けられることが多い。サーバやパソコン、携帯機器、ネットワーク機器などの機材、コンピュータ上で動作するソフトウェア、内部ネットワークやインターネット接続などの通信・ネットワークの導入、運用、管理に責任を負う部署である。情報システムを利用する側(情報システム部門以外の部門)のことは「ユーザー部門」という。
本業の業務部門を補佐する間接部門の一部であり、俗に「情シス」と略されることがある。中小企業などでは独立した組織ではなく総務部などの業務の一部と位置付けられることもあるが、大企業や官公庁などでは専任の部署が設置されていることが多い。
企業にせよ、官公庁や教育機関、非営利団体にせよ、現代の組織運営や事業遂行に情報システムは欠かすことのできない役割を果たすようになっており、重要性は高まっている。専任の役員クラスの役職である「CIO」(Chief Information Officer:最高情報責任者)を置く組織も増えている。
日本の大企業や官公庁では伝統的に情報システムの開発を外部の専門事業者(システムインテグレータ)に委託する慣行があり、組織内の情報システム部門はシステムの企画や事業者との交渉、発注、検収などの調達業務、導入後のシステムの運用や管理などが中心となることが多い。
(2024.6.27更新)