SharePoint

概要

SharePointとは、米マイクロソフト(Microsoft)社による、チーム内でのファイル共有や共同作業、コミュニケーションのためのソフトウェア製品。Webベースのシステムとなっており、同社のWindows Serverに組み込んで利用するか、同社自身の運用するオンラインサービス(SharePoint Online)を利用する。

複数人のグループ内で共同のWebサイトを設け、同社のMicrosoft Office製品群の文書ファイルなどの共有や共同編集をったり、ブログ電子掲示板に似た機能を利用してチーム内で通知や議論、情報伝達などをうことができる。ワークフローシステムや共有コンテンツ全文検索ファイルバージョン管理などの機能も提供される。

SharePoint Server (MOSS/WSS)

企業などが自社内に設置したサーバ環境オンプレミス)でSharePointを運用するためのソフトウェア製品で、基本的な機能を提供するStandard版、高度な機能をサポートするEnterprise版が用意されている。

実行環境には、オペレーティングシステムOS)としてWindows Serverを、WebサーバとしてInternet Information ServicesIIS)を、アプリケーション実行環境としてASP.NETを、データベース管理システムとしてMicrosoft SQL Serverをそれぞれ必要とする。

SharePoint 2007までは無償版の「Windows SharePoint Services」(WSS)とWSS上に追加する有償版の「Microsoft Office SharePoint Server」(MOSS)という構成だったが、SharePoint 2010で無償版が「SharePoint Foundation」、有償版が「SharePoint Server」に整理された。無償版はSharePoint 2016で廃止され、以降は有償のServer製品のみの提供となっている。

SharePoint Online

Office 365サービスの一部として、Microsoft社によるクラウドサービスとして提供されるSharePointである。顧客は他のOffice 365アプリケーション同様、SharePointサービスアクセスする従業員一人あたりの月額費用を支払ってサービスを購入する。

SharePointを運用するサーバは同社のデータセンターに設置され、顧客はインターネットを通じてこれにアクセスする形となる。機能的にはオンプレミス版のSharePoint Serverと基本的には変わらないが、クラウドサービスであるため外出先のネット環境からのアクセスなど、様々な環境から容易にアクセスすることができる。

(2019.4.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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