起動時間
起動にかかる時間
コンピュータの電源を投入し、あるいは再起動を始めてから、オペレーティングシステム(OS)が稼働を始めて利用者の操作を受け付けられるようになるまでにかかる時間を起動時間という。
起動時間に行われる処理には、コンピュータ内部の各装置の自動点検や状態の初期化、BIOS/UEFIによるブートローダの実行、オペレーティングシステム(OS)の起動プログラムのストレージからの読み込みと実行、OS主要部の読み込みと実行、OS常駐プログラムの読み込みと起動などがある。
一般的なパソコンやスマートフォンでは数十秒から数分程度が一般的だが、初回起動時やシステム更新時、コンピュータの性能や容量が不十分な場合、大型で複雑なシステムなどでは十分以上かかる場合もある。ノートパソコンなど頻繁に停止と復帰を繰り返すシステムでは、現在の実行状態をメモリやストレージに保存して高速に再開する機能(スタンバイ、レジューム、ハイバネーションなど)を用意して時間のかかる起動プロセスを極力回避している。
起動している時間
システムが起動してから現在までに経過した稼働時間のことを起動時間と呼ぶ場合がある。この時間のことを誤解なく指したい場合は「アップタイム」(uptime)あるいは連続稼働時間などと呼ぶ。
通常はオペレーティングシステム(OS)が起動してから現在までに経過した時間のことを指し、UNIX系OSでは uptime コマンドで、Windowsではタスクマネージャーや systeminfo コマンドで確認できる。
(2020.11.26更新)