一時ファイル 【temporary file】 テンポラリファイル / ワークファイル / work file / 作業ファイル

概要

一時ファイル(temporary file)とは、ソフトウェアが作業中のデータを一時的に保管するために作成する仮のファイル。永続的に保管や管理が必要なデータを記録したファイルとは異なり、何らかの都合や便宜のために一時的にデータを記録しておくためのもので、不要になると自動的に削除されることが多い。

作成される目的なソフトウェアによって様々だが、代表的な用途として、メモリ上に格納しきれない巨大なデータを扱う場合に一部を退避させる場合や、急な電源断やソフトウェアの異常終了などに備え編集中のデータの一定時間ごとに複製する場合などが挙げられる。

作成やデータの書き込み、削除などはソフトウェアの都合により自動的にわれ、利用者が意識することはほとんどない。ただし、用途によってはストレージ外部記憶装置)容量を圧迫し、性能や動作の安定性に影響することがあるため、作成する対象の装置や作成できる上限容量を設定したり、作成済みのファイルまとめてを消去するといった操作は可能になっていることがある。

テンポラリファイルとキャッシュファイルとの違い

一時的に作成されるファイルのうち、インターネットなどから取得したファイルや使用頻度が高いデータを次に必要になった時すぐ呼び出せるように保管しておく用途のものは「キャッシュファイル」(cache file)と呼ぶのが一般的だが、日本語訳は用途によらず「一時ファイル」とすることが多く、あまり明確には区別されない。

(2018.3.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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