システムダウン 【system down】 ダウンする

概要

システムダウン(system down)とは、コンピュータシステムが予期せず動作を停止し、あるいは正常な稼動状態ではなくなること。狭義にはソフトウェアが異常終了したり応答を受け付けなくなること。「ダウン(する)」などと略したり、「落ちる」と訳すこともある。

意図せず停止あるいは応答不能に陥ることを指し、メンテナンスなどのために計画的に停止することは含まれない。主な原因として、誤操作によるシステム終了など人為的なミス、停電や瞬断、落雷による過電流、電源コンセントの脱落といった電源系統のトラブル、ハードウェアの故障や破損、ソフトウェアの欠陥(バグ)、想定を超えるアクセス集中や性能見積もりの失敗による過負荷などがある。

個別の機器について用いることもあるが、複数の機器やソフトウェアなどを組み合わせた情報システムの機能が停止することを表現する際に用いることが多い。類義語に「フリーズ」「ストール」「ハングアップ」「クラッシュ」などがあり、意味上の明確な違いや使い分けはなく、ほぼ同義として用いられる。

英語では “system went down” (システムが停止した)、“system is down” (システムは停止している)といった言い方はできるが、「システムダウン」という名詞表現は和製英語で、名詞としては “system failure” “system crash” などの表現を用いることが多い。

(2024.2.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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