SME 【Small and Medium Enterprise】 SMB / Small and Medium Business
概要
SME(Small and Medium Enterprise)とは、「中小企業」という意味の英略語。大企業と比較して相対的に規模の小さな企業などのこと。法人向けの製品・サービスを展開する企業などが企業規模によって市場を区分する際などに用いる概念で、概ね従業員が100~500人程度の規模の企業や事業を指すことが多い。厳密な定義は無く、話者や文脈によって上限・下限は異なる。
これより大きい規模の企業は「大企業」に概ね相当する “enterprise” (エンタープライズ)や “big business” (ビッグビジネス)に分類することが多いが、これとSMEの中間(例えば従業員500~1000人など)に “middle-market company” (中堅企業)という分類を設けることもある。
SMEよりも小規模な零細事業者や個人事業主などは “SOHO” (Small Office/Home Office)という略語で総称されることが多い。法人や事業向けではない一般消費者向け市場のことは “consumer” (消費者)あるいは “personal” (個人向け)のように呼ぶ。
「SME」と「SMB」はほとんど区別されず、同じ概念をどちらかの用語で呼ぶ(もう一方は用いない)ことが多いが、稀に業種・業態によって呼称を使い分けたり、SMBを小規模、SMEを中規模というように上下をつける場合もある。
日本では中小企業庁の英名 “The Small and Medium Enterprise Agency” に用いられており、経済産業省の認定情報処理支援機関の愛称「スマートSMEサポーター」など行政系の用語によく用いられる。外資系IT企業の市場分類などでは「SMB」の方がよく見られる。
(2021.12.2更新)