ポートレット【portlet】
概要

主に企業向けの情報ポータル(EIP:Enterprise Information Portal)製品やグループウェアで採用される。画面は複数の領域に分割され、それぞれにポートレットが配置される。利用者は用意された選択肢の中から必要なものを選び、表示する内容や配置を自分で変更できるのが一般的である。
提供される機能や情報はシステムによって異なるが、スケジュールやカレンダー、ワークフローの承認依頼、メッセージ、共有ファイル、会議室予約、社内アナウンス、各種手続きへのリンクなどがある。表示枠の中で機能が完結するものもあるが、枠内のリンクから詳細ページへ遷移する構成が多い。また、外部のWebサービスが配信するニュースや天気予報などを取り込んで表示できるシステムもある。
製品側が標準で用意したものに加え、利用者側で独自開発したポートレットを追加できる機能拡張の仕組みを備えた製品も多い。これにより、企業固有の業務システムの機能や情報をポータル画面へ組み込み、部署や利用者ごとに異なる画面構成を提供できる。
異なる製品間での互換性を確保するため、Java向けの「Portlet API」(JSR-168、JSR-286)が標準仕様として策定されており、これに準拠して開発されたポートレットは対応するポータルサーバ間で移植・再利用が可能である。近年はWeb APIを通じてクラウドサービスと連携し、外部のデータやアプリケーションをページの一部に埋め込む形態も広まっている。
(2026.6.11更新)