データ【data】datum

概要

データとは何かを文字や符号、数値などのまとまりとして表現したもの。コンピュータが処理可能な「デジタルデータ」を指すことが多いが、本来は電子的なものに限らず、紙に書かれた記録や帳簿の数値なども含む広い概念である。

データそれ自体は単なる記録や符号の並びであり、人間がその内容を解釈し、意味を見いだした結果は「情報」(information)と呼ばれる。同じデータでも、受け手や利用目的によって得られる情報は異なる。また、データには情報として意味を持たないノイズも含まれる。

IT分野でデータという場合は、コンピュータで保存や加工、伝送が可能な「デジタルデータ」(digital data)を指すことが多い。これは信号や情報をすべて「0」と「1」のいずれかで表す「ビット」(bit)の並びとして表現したもので、種類の異なる情報も同じ装置や処理方式で扱うことができる。

文字や数値、音声、画像、動画などの情報は、コンピュータ内部ではいずれもビット列として処理され、共通の記憶装置やネットワークを通じて保存や伝送ができる。ビットを8個まとめた単位は「バイト」(byte)と呼ばれ、データ量や記憶容量を表す基本的な単位として用いられる。

文脈によっては、コンピュータが扱うデータ全体のうち、処理内容を記述したコンピュータプログラム以外のものを指して「データ」と呼ぶことがある。この場合、文書ファイルや画像ファイルデータベースに蓄積された顧客情報、各種の設定値のように、プログラムの処理対象となる情報を特定の形式で記録したものを指す。

データは必ずしも電子的なものとは限らない。観測結果を紙に書き留めた記録や、野球の試合結果を手帳に記録したスコア、アンケート用紙に書かれた回答などもデータに含まれる。一定の規則に従って収集・記録された事実や値であればデータとみなされる。こうした記録を電子化し、コンピュータで利用しやすい形に変換する作業は「デジタル化」と呼ばれる。英語の “data” はもともと “datum” (データム)の複数形だったが、現在では不可算名詞として扱うことが多い。ラテン語の「与えられたもの」という語に由来する。

🔰よくある質問

  • データとは何ですか?
    データとは、何かを文字や数値、記号などのまとまりとして表現したものです。それ自体は意味を持つとは限らず、整理・分析・解釈を加えることで初めて意味のある情報として活用できるようになります。
  • データと情報の違いは何ですか?
    データは加工されていない生の事実や数値の集まりであり、無意味なノイズを記録したものも含まれます。情報はデータを整理・分析して意味や文脈を与えたものです。例えば、気温の数値の羅列がデータであり、それをもとに「今日は例年より5度高い」と解釈したものが情報にあたります。
  • 構造化データ非構造化データの違いは何ですか?
    構造化データとは行と列で表される表形式のように何らかの規則や形式に従って整理されたデータで、集計などの自動処理に適しています。非構造化データとは文章・画像・音声・動画のように項目や情報の配列に規則性がないデータで、全データの大半を占めるとされています。
  • ビッグデータとは何ですか?
    ビッグデータとは、従来のデータ処理ツールでは扱いきれないほどの大量で、高速に生成され、多様なデータの集合体を指します。SNSの投稿、センサー情報、購買履歴などが該当し、AI機械学習と組み合わせて分析することでビジネス上の有益な知見を得ることができます。
  • データはなぜバックアップが必要ですか?
    ハードウェアの故障、誤操作、サイバー攻撃、自然災害など、様々な原因でデータが失われるリスクがあるためです。バックアップを定期的に取得しておくことで、データ消失時に過去のある時点のデータを復旧し、業務への影響を最小限に抑えることができます。
(2026.7.5更新)
 

データの用語一覧

他の辞典等による「データ」の解説 (外部サイト)

本ページを参照・引用している文書・論文など (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。