読み方 : エイチエムシー
HMC【Hardware Management Console】ハードウェア管理コンソール

大規模なサーバ環境では、複数の物理サーバや仮想環境を効率よく管理する手段が必要となる。HMCはそのための専用の操作環境であり、独立した専用機器(アプライアンス)として提供される場合と、ソフトウェアで実装された仮想アプライアンスとして提供される場合がある。
管理者がグラフィカルな専用クライアントソフトウェアを通じてサーバの状態確認、設定変更、リソース配分などの操作を一か所から行える環境を提供する。SSH接続によるコマンドライン操作や、Webブラウザを通じて遠隔から表示・操作することもできる。
HMCの主要な機能の一つが、論理パーティション(LPAR)の管理である。LPARとは一つの物理サーバを複数の独立した論理的なサーバに分割する仮想化技術であり、IBMのサーバ環境では広く使われている。HMCを通じてLPARの作成や削除、CPU・メモリ・I/Oリソースなどの割り当て変更などを柔軟に行うことができる。
また、ハードウェアの監視と保守も重要な役割である。ハードウェア障害をリアルタイムで検知してアラートを発報する機能、エラーログの収集と分析機能、IBMのサポートセンターへの自動問題報告機能(Call Home)などが備わっており、障害の早期発見と迅速な対応を支援する。計画的なメンテナンスや部品交換の際にも、HMCを通じてシステムへの影響を最小限に抑えながら作業を進めることができる。
HMCはファームウェアの更新管理にも対応しており、管理下にある複数のサーバのファームウェアを一元的に管理・適用する機能を提供する。複数のHMCを連携させることで冗長構成を組むことも可能であり、HMC自体の障害によって管理機能が失われるリスクを低減できる設計となっている。