ベンダ 【vendor】 ベンダー
概要
ベンダ(vendor)とは、売る人、売り手、売り主、販売者、販売店などの意味を持つ英単語。製品やサービスを利用者に販売する事業者のことを意味する。IT分野では機器やソフトウェア製品の販売元を指すことが多い。製品やサービスを買い手・利用者に対して直に販売する事業者などを指し、自らがその製品を開発・製造しているとは限らない。開発元や製造元が別にいる場合はこれを「メーカー」(maker)と呼ぶことがある。また、買い手・利用者のことは「ユーザー」(user)「カスタマー」(customer)「クライアント」(client)などという。
インテグレータとベンダ
企業や官庁などから委託を受けて情報システムをオーダーメイドで開発・構築して販売する事業者を「システムインテグレータ」(SIer)というが、インテグレータから見てシステムの構成要素(機器や既製ソフトウェアなど)の供給元のことをベンダと呼ぶ。
ある特定の企業の製品(コンピュータ本体や周辺機器、オペレーティングシステム、ミドルウェア、開発ツールなど)だけでシステムを構築することを「シングルベンダ」、複数の企業の製品を組み合わせて構築することを「マルチベンダ」という。
一方で、情報システムの発注者・利用者の側(ユーザー企業)からは、インテグレータのことをシステム全体の売り主として「ITベンダ」「システムベンダ」「開発ベンダ」などと呼ぶことがあり、ベンダという語の使用や解釈には立場や文脈に留意する必要がある。
(2020.6.4更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 東京都立図書館協議会「都立図書館ならではのサービスを考える -保有する情報資源の一層の活用を目指して-
」(PDFファイル)にて引用 (2020年12月)