マルチユーザー【multi-user】multiple user
概要

初期のコンピュータは大規模な組織に導入される大型の機種が一般的だったため、当初から複数の利用者がそれぞれ互いに影響することなく並列に利用できるようタイムシェアリングシステム(TSS)のようなマルチユーザー設計が一般的だった。この流れを受け継ぐ現代のメインフレーム系のコンピュータやOS、UNIX系OSなどでも、マルチユーザーでの使用を前提としたユーザーアカウントによる利用者の識別などの仕組みが備わっている。
一方、パソコンや携帯情報端末などは個人向けのコンピュータとして発達した経緯から当初は一人の人間のみが操作する前提で設計されたものが多かった。現在では家庭などで一台のコンピュータを共有する場合やセキュリティ上の要請などから、マルチユーザー向けの設計を取り入れて利用者の識別や利用権限の設定などが一般的となっている。
(2018.8.20更新)