ハンドル 【handle】

概要

ハンドル(handle)とは、取っ手、握り、つまみ、柄、きっかけ、手がかり、扱う、いじる、操る、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては機械の操作などをうために設けられた手で握って動かす器具や装置を指す。

ハンドル名/ハンドルネーム

インターネット上のSNS電子掲示板BBS)などで名乗るニックネームのことを「ハンドル名」「ハンドルネーム」あるいは単にハンドルということがある。英語では “handle” 一語でこの意味になり、「ハンドルネーム」という表現は和製英語である。

インターネットが普及する以前からアマチュア無線パソコン通信などで使われていた呼称で、現代のネットサービスなどでは「ユーザー名」「ID」のような名称が一般的であり、若干古風に感じる人もいる。サービスによっては実名での登録・利用を求めるものもあり、その場合は利用者の名前をハンドルとは呼ばない。

サービスの仕様により、書き込み時に任意のハンドルを設定できる場合と、利用者ごとにハンドルを登録し、固定的に同じハンドルを名乗るようにできているものがある。俗に、ハンドルを任意に指定できるBBSなどで、固定的に同じハンドルを名乗ることを「固定ハンドル」(コテハン)、その場限りの使い捨てのハンドルを名乗ることを「捨てハンドル」(捨てハン)と呼ぶことがある。

プログラミングにおけるハンドル

プログラミングの分野では、ポインタポインタポインタアドレスを格納するポインタ)のことをハンドルということがある。

また、Windowsなどのソフトウェア開発ではファイルや画像、ウィンドウなどを操作したいときに対象を識別するために個々の要素に割り当てられる一意の番号をハンドルということがある。

特定の要素に関連付けられたハンドルは特定の型の変数代入され、以降のコードでその要素を処理したいときにはその変数を指定する。対象の種類によって「ファイルハンドル」「ウィンドウハンドル」などのように呼ばれることがある。

(2022.10.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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