子プロセス 【child process】

概要

子プロセス(child process)とは、コンピュータ上でプログラムを実行状態にしたプロセスのうち、別のプロセスで生成されて実行を開始したもの。

プロセスは「今まさに動いている最中のプログラム」のことで、それぞれが固有の識別子(プロセスID)や占有メモリ領域、固有の内部状態(変数の値など)、CPUの実行状態(コンテキスト)などを持っている。同じプログラムでも複数起動すればそれぞれ別のプロセスとなる。

子プロセスは他のプロセスから起動されたプロセスのことで、元になる親プロセス(parent process)がオペレーティングシステム(OS)の機能を利用して自身の複製を作成し、別のプロセスとして起動する。親は複数の子を起動でき、子にとって親は常にただ一つである。

子プロセスは起動時に親プロセスの管理するメモリ領域の内容を複製した専用の領域を与えられ、起動後は独立して実行される。親プロセスと同じプログラムを起動する場合と、外部から別のプログラムを読み込んで子プロセスとして起動する場合がある。

(2022.7.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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