アベンド 【ABEND】 abnormal end
概要
アベンド(ABEND)とは、「異常終了」(abnormal end)を意味する略語。実行中のコンピュータプログラムが何らかのトラブルに遭遇し唐突に終了することを表す。プログラム上に設定された本来の終端箇所とは異なる位置で突然終了することを指す。プログラムの誤り(バグ)や想定外のデータの入力、ハードウェアの障害などによって続行不能に陥ったり、何らかの異常な振る舞いによりOSなどにより強制的に終了させられたりすることにより発生する。異常の種類や内容を知らせる識別番号が出力される場合もあり、これを「アベンドコード」(ABEND code)という。
1960年代にIBM社の大型コンピュータ(メインフレーム)上で動作するソフトウェアについて用いられた用語が広まったもので、主にメインフレーム系システムに関連する分野や文脈で用いられるが、現代では他の分野でも異常終了を意味する一般的な用語として使う人がいる。
(2018.6.17更新)