バックグラウンド 【background】
概要
バックグラウンド(background)とは、背景、遠因、経歴、出自などの意味を持つ英単語。ITの分野では画面上で背景側にある要素や、実行中のプログラムなどが優先されていない、現在選択されていない、操作対象となっていないといった状態を表すことが多い。対義語は「フォアグラウンド」(foreground)。コンピュータの操作画面で、他のウィンドウの背面に隠れ、現在利用者が操作対象としていないウィンドウのことをバックグラウンドウィンドウ(あるいは非アクティブウィンドウ)という。最前面で利用者が操作するフォアグラウンドウィンドウ(アクティブウィンドウ)と対比される。
OSなどが複数のプログラムを並行して実行する際、他のプログラムの空き時間を利用して非優先的に実行されたり、利用者が操作や表示の対象としておらず隠れて実行されているプログラムをバックグラウンドプロセス、バックグラウンドスレッド、バックグラウンドタスク、バックグラウンド処理といったように呼ぶ。
ソフトウェアが利用者の指示や操作とは直接対応せずに自らの必要に応じて外部とデータ通信を行うことをバックグラウンド通信という。ソフトウェアの更新データを開発元から自動的に入手する機能などで行われる。
コンピュータ上であるソフトウェアを表示・操作しながら、同時に他のソフトウェアが背景で動画や音声を再生することをバックグラウンド再生という。
グラフィックソフトなどでは、画像や描画領域の背景色や、一部を消去する際に変わりに塗りつぶすよう指定された色のことをバックグラウンドカラーという。現在選択されている描画色などのことはフォアグラウンドカラーという。
(2019.1.9更新)