ウォームブート 【warm boot】 ホットスタート / hot start / ウォームスタート / warm start / ホットブート / hot boot

概要

ウォームブート(warm boot)とは、コンピュータの起動方式の一つで、通常の起動時に行われるプロセスの一部を省略し、すぐにオペレーティングシステム(OS)の起動を行うこと。

通常の起動プロセスでは、内蔵された装置や回路の初期化や検査が行われるが、ウォームブートではこうした初期段階の一部をスキップし、迅速にオペレーティングシステム(OS)のストレージからの読み込みと起動に移る。

すでにハードウェアが稼働状態になっていることが分かっているOSの再起動時などに用いられる起動方式だが、近年のWindowsのようにシャットダウン操作を行ってもOSが終了した状態で停止し、次回起動時にウォームブートで高速に起動するシステムもある(高速スタートアップ)。

一方、完全に電源断の状態に戻して最初からすべてのプロセスを実行して起動することは「コールドブート」(cold boot)あるいは「コールドスタート」(cold start)という。シャットダウンからの起動がウォームブートのシステムでは、明示的に再起動を指示するとコールドブートが行われ、却って時間がかかる場合ある。

(2023.7.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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