ウォームブート【warm boot】ホットスタート

別名  :hot start/ウォームスタート/warm start/ホットブート/hot boot

概要

ウォームブートとは、コンピュータの起動方式の一つで、すでに通電し動作可能な状態にあることを前提に、ハードウェアの初期化や自己診断などの工程の一部を省略し、オペレーティングシステム(OS)の読み込みと起動に直接移る方式のこと。
ウォームブートのイメージ画像

通常の起動プロセスでは、電源投入後にBIOSやUEFIといったファームウェアが動作し、内蔵装置やメモリ、周辺機器の状態を確認したうえで、ストレージに保存されたOSを読み込んで実行に移る。ウォームブートでは、ハードウェアがすでに安定して稼働していることを前提に、こうした初期診断の工程の一部を省略してOSの起動処理に直接移るため、通常の起動に比べて起動時間を短縮できる。

主に利用されるのは、システムの不具合への対処や設定変更の反映、ソフトウェアのインストール後など、OSを再起動する場合である。再起動時にはハードウェアがすでに通電し動作可能な状態にあることが分かっているため、改めて装置の検査を行う必要性が薄く、初期化を省略してOSの起動処理だけをやり直すウォームブートが採用されることが多い。電力供給を維持したまま処理をやり直すため、電源のオン・オフに伴う部品への負荷を抑えられる利点もある。

これに対し、電源を完全に切断した状態から、ハードウェアの初期化や検査を含む起動手順を最初からすべて実行する方式は「コールドブート」(cold boot)または「コールドスタート」(cold start)と呼ばれる。コンピュータの電源プラグを抜いて再び挿す場合や、初めて電源を入れる場合、停電後の起動などがこれに該当し、一般にウォームブートよりも起動に時間を要する。また、システムの不調が深刻な場合には、ウォームブートでは解消できない問題をコールドブートによってリセットし、解決を図ることもある。

近年のWindowsには「高速スタートアップ」と呼ばれる機能があり、シャットダウン操作を行ってもOSが終了した状態で停止し、その際にOSの基幹部分の状態をストレージに保存しておく。次回の電源投入時にはこの情報を利用してウォームブートに近い形で起動するため、利用者からはシャットダウン後の起動に見えても、内部的には完全なコールドブートではない。システムを完全に初期化したい場合は、Shiftキーを押しながらシャットダウンするか、明示的に「再起動」を選択する必要がある。

(2026.6.11更新)
 

他の辞典等による「ウォームブート」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ウォームブート」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
【平24修6】 データベースの回復処理に関する記述として,適切なものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。