ブートローダ 【boot loader】 ブートストラップローダ / bootstrap loader
概要
ブートローダ(boot loader)とは、コンピュータの起動直後に自動的に実行されるコンピュータプログラムで、ストレージ(外部記憶装置)からOSを読み出して起動するもの。実際には2段階の異なるプログラムに分かれていることが多く、そのいずれかあるいは両方を指す。1次ブートローダ (primary boot loader)
コンピュータの主基板(マザーボード)などにある不揮発性メモリ(ROMやフラッシュメモリ)などに製造時に記録された小さなプログラムで、BIOSやUEFIの一部である。起動時に一番最初に実行される。
このプログラムは設定された起動デバイスの優先順位に従ってOSが格納されたストレージ装置へアクセスし、その先頭領域などに記録されたOS起動用のプログラム(2次ブートローダ)を主記憶装置(メインメモリ/RAM)に読み込んで実行する。
2次ブートローダ (secondary boot loader)
2次ブートローダは起動すべきOSが記録されたストレージ(内の特定のパーティション)からOS本体の初期化プログラムなどを読み込んで実行し、以降はOSによる起動プロセスが始まる。コンピュータへのOSの導入(インストール)時に自動的に、あるいは利用者が明示的に導入して設定するソフトウェアであり、単にブートローダといった場合は通常はこれを指す。
パソコンでよく用いられる2次ブートローダには、Linuxに付属していた「LILO」(Linux Loader)や様々なUNIX系OSで使われる「GRUB」(GRand Unified Bootloader)、Windows XP以前に付属していた「NTLDR」(OS Loader)やWindows Vista以降に付属する「BOOTMGR」(Windows Boot Manager)などが知られる。多くは起動時に複数のOSからどれを起動するか選択できるマルチブートに対応している。
(2018.5.16更新)