JCL 【Job Control Language】 ジョブ制御言語
概要
JCL(Job Control Language)とは、メインフレームなどで利用できるプログラミング言語の一種で、実行する処理(ジョブと呼ばれる)の名前や使用する装置などをシステムに対して指示することができるもの。JCLはスクリプト言語の一種で、バッチ処理の実行やサブシステムの起動などを「ジョブ」(job)という実行単位で記述することができる。オペレーティングシステム(OS)がこの記述を読み込んで処理を実行に移す。多くのメインフレームシステムではソフトウェアの運用にJCLが欠かせない。
JCLでは起動するプログラム、プログラム格納場所、起動時のオプション指定、使用する入出力装置、使用可能な記憶容量の割り当て、使用するファイルなどを「ジョブステップ」という単位で記述する。ステップ間の実行制御に条件分岐やマクロ(プロシージャ)などを用いることもできる。
JCLの仕様は機種やOSごとに異なっており、メーカーによっては「JCS」(Job Control Statement)や「ECL」(Executive Control Language)などと呼ぶ場合もある。LinuxなどのUNIX系OSではシェルスクリプト、WindowsではバッチファイルやPowerShellスクリプトがJCLに近い役割を果たす。
(2023.9.4更新)