AS/400

概要

AS/400とは、IBM社開発・販売していた中規模コンピュータシステムのシリーズ名。日本ではオフィスコンピュータと呼ばれる、企業の事務処理に特化した統合型コンピュータシステムの代表的な製品の一つ。

同社の開発したPOWERシリーズのマイクロプロセッサ(初期は専用設計のCPU)を搭載し、専用のOS製品であるOS/400で動作する。同社のリレーショナルデータベース管理システムRDBMS)であるDB2を内蔵しており、業務用システム開発に特化したRPG(Report Program Generator)と呼ばれるプログラミング言語を主要なソフトウェア開発環境に採用している。

必ずしも手厚いシステム部門の体制を構築できない中小企業でも導入しやすいよう、対話型の操作しやすい運用・管理ツールなども用意されている。高い安定性や信頼性も備え、メンテナンス時を除いてほとんど管理者による操作は不要とも言われる。中規模の業務システム運用に適しており、中小企業の全社システムや中堅企業の部門別システムなどとして広く普及した。

最初の製品は1988年にそれまでのSystem/38とSystem/36の後継として開発された。2000年に同社のシステム製品のブランド再編により「eServer iSeries」に改称され、2004年には「System i」(OSは「IBM i」)に再び名称変更された。2006年にはRS/6000の流れをくむSystem pシリーズと統合され「IBM Power Systems」の一部に再編された。

(2018.11.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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