キャッシュファイル 【cache file】 一時ファイル
概要
キャッシュファイル(cache file)とは、直近に使用したデータや利用頻度の高いデータを、ソフトウェアがすぐに読み出せる形式でストレージ上に保存したもの。特に、Webブラウザなどが保存する、インターネットなどを通じて外部から受信したファイルを手元の装置に複製したものを指すことが多い。時間をかけて何らかの処理や変換、通信を行った結果得られたデータをキャッシュファイルとして一時的に保存しておくことで、次に必要になったときに再び同じ手順を繰り返すことなく即座に必要なデータを得ることができる。これにより、データの読み込み時間や通信回線の帯域、処理に伴うシステムへの負荷を軽減することができる。
キャッシュファイルはソフトウェアがストレージ上に設けた保管領域に自動的に作成するため、利用者が個々のファイルの存在を意識したり個別に管理する必要はないようになっている。
際限なくデータを保存するとストレージの空き領域が枯渇してしまうため、ファイル数や合計容量に上限に定め、最近使っていないファイルを自動的に削除するよう制御することが多い。上限の設定やファイルの消去、古いファイルの強制再読込などは利用者の指示や操作で行えるようになっているのが一般的である。
(2019.6.16更新)