バックアウト【back-out】
バックアウトとは?
取り消す、手を引く、後ずさりして退出する、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、操作や変更を取り消して、その実施前の状態に戻すことを意味する。障害発生時やテスト失敗時など、変更が問題を引き起こした際に、元の安定した状態へ復元するために行われる。

ソフトウェア開発やシステム運用の分野では、新しいバージョンへのアップデートや設定変更を実施した後、不具合や予期せぬ動作が確認された際に、変更を取り消して元の状態に戻す操作や処理をバックアウトということがある。この手順はリリース管理やデプロイ作業における標準的な安全策として組み込まれていることが多い。
バックアウトを円滑に実施するには、変更前の状態を確実に記録しておくことが前提となる。バックアップの取得、設定ファイルのバージョン管理、スナップショットの作成などを変更前に確実に行う仕組みや手順が必要となる。変更作業においては、バックアウト手順をあらかじめ計画、文書化しておくことが、安定したシステム運用につながる。
データベースの分野では、トランザクション処理において処理を取り消す処理のことをバックアウトと呼ぶことがある。トランザクションとは、一連の操作をひとまとまりとして扱う仕組みであり、その途中でエラーが発生した場合、処理の整合性を保つためにすべての変更をなかったことにする必要がある。この取り消し処理は一般的には「ロールバック」(rollback)というが、システムや分野によってバックアウトと呼ぶこと場合がある。