ログローテーション 【log rotation】 ログローテート / log rotate

概要

ログローテーション(log rotation)とは、システムが残す時系列の記録データ(ログ)が際限なく増えることを防ぐために、一定の容量や期間ごとに古いログを削除したり新しいログで上書きすること。また、そのような機能。

ログシステムに起こった出来事を時系列に記録したもので、年月の経過に伴い蓄積されていく。特定のストレージ装置ファイルとして記録していく方式だと、漫然と記録しているうちに容量を圧迫したり、空き領域を使い果たして正常な動作に支障をきたす原因になることがある。

このような事態を防止するために、一定の期間を過ぎたログを自動的に削除したり、ログデータの総量が一定の容量を超えたら最も古いログを削除したりすることをログローテーションという。

ログを残すソフトウェア自身にそのような機能が備わっていて、導入時の設定で有効にすることで自動的にローテートできる場合もあるが、そうでない場合も専用のツールを導入することで外部からローテートさせることができる。Linuxでは「loglotate」と名称のツールが有名である。

(2020.3.19更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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